公務員には専門職もありますが、多くの公務員は様々な分野の仕事に携わるため、様々な力が求められます。今回は、現在求められている公務員像についてお伝えしていきます。
求められる公務員像とは

図にも示したとおり、公務員には「知識」「思考力」「パーソナリティ」全てが求められます。つまり、自らで得た知識をもとに主体的に行動し、多様な考え方を尊重して、周りと連携しながら市民の生活を支える役割を担います。
これからそれぞれの力について解説していきます。
知識
公務員が関わる業務分野は、子育て支援や高齢化、防災や地域問題、経済活性化やデジタル化など様々な内容に及びます。そしてそれらの分野に法律や経済、行政分野などの考え方・知識を用いて解決します。また、日々新たになる時事的課題にも対応しなくてはなりません。そのため、特定の深い分野の知識より、「広範囲にわたる基礎的な知識」を持つ人が求められます。
思考力
公務員は国民の数多くの要望に適切に応え、円滑に業務を行う必要があります。また、デジタル化や環境対策など新しく生じる課題には既存の知識を用いつつ、対策を講じなくてはなりません。そのため、「要望を的確に把握し、論理的に考え、対応を検討し、実現させていく思考力」が必要になります。近年はこの思考力がより求められています。
パーソナリティ
課題の解決のために、企業や国民の要望を聞き、把握する「コミュニケーション力」、企業や国民と連携するために「信頼関係を構築する力」が必要とされ、さらに、様々な経験を積んだ上で「経験を活かす力」も求められます。このような個人の個性や特徴に基づく力を「パーソナリティ」といい、公務員に特に必要な資質として重視する傾向が強まっています。
公務員試験ではどのように問われるのか
先ほど説明した「知識」「思考力」「パーソナリティ」が公務員試験でどのように問われるのかをこの章では解説します。

知識
知識は主に、1次試験で問われます。1次試験は、筆記試験で教養科目と専門科目があり、また論文試験を課している自治体が多いです。
社会科学や人文科学・自然科学などの「一般知識」や、憲法や民法などの法律知識、経済言論などの経済知識といった「専門科目」で公務員として活躍する基礎力を問います。
思考力
思考力は、1次試験・2次試験ともに必要になります。
1次試験では、算数や数学的な分野(非言語分野)を用いて思考力を試す「数的処理」と、現代文や英文などの言語分野を用いて思考力を試す「文章理解」が出題されます。また、自分の考えを簡潔に論理的に伝える力を論文試験などで判断します。
2次試験は、人物試験となり、面接や集団討論、グループワークなどが実施されます。そこでは、時事的な問題や、志望先・公務員としての将来像などその場で考えをまとめさせる質問が出てきます。また、受験生の特徴を様々な角度から問うことで、丸暗記ではない、現場で思考し、自分の考えをまとめる力が問われます。
パーソナリティ
パーソナリティが求められるのは、主に2次試験です。
面接では、自身の「特徴」を「過去のエピソード」に基づいて伝えたり、実際の討論などで役割を果たす形で示すことになります。周りに自分の意見をどう伝えるか、どう連携するか、など、周りと協調し、目標達成すべく取り組める人物なのか、総合的に判断されます。
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