公務員試験対策何から始める?最初のステップを伝授【県庁編】

公務員試験に向けた勉強を始めようと思った時に、「何からやればいいの?」と悩んでいる方に、この記事では県庁の試験内容と学習方法をお伝えします。

結論から言うと、早めに試験の内容について理解を深め、効率的に学習を進めることが肝心です。

これから順を追ってお伝えしていきます。

①受験の型を知る

大卒程度の人が受験する県庁、または政令指定都市の公務員試験は、一部の自治体を除いて試験問題が3つのパターンに分かれています。「全国型」と「関東型」と「中部・北陸型」です。ちなみに、この3つの型に当てはまらないのが、都道府県でいうと、東京都と京都府、大阪府、北海道です。この記事では、3つの型をご紹介します。

3つの受験型以外の受験については個別にご質問にお答えするので、こちらの問い合わせフォームよりお問い合わせください。

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全国型

最も多くの自治体がこのタイプの試験を課しています。 長崎県もこのタイプで、また、長崎の方がよく受験される政令指定都市でいうと、福岡市北九州市も全国型です。

全国型の試験の特徴は、教養試験、専門試験ともに全問必答ということです。そのため、幅広く対策することが求められます。

関東型

関東地方に多くみられる受験型です。茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、神奈川県、山梨県、長野県、新潟県、静岡県がこの受験型にあたります。

関東型の試験の特徴は、専門試験が選択回答式であるところです。(教養試験は全問回答式です。)専門試験の全50問のうち40問を解答すれば良いので、自分の得意な分野を多めに、苦手な分野を少なめに解くことができます。

ミクロ経済学・マクロ経済学は例年12問出題されますが、経済系科目が苦手な方は、ミクロ経済学・マクロ経済学以外の全ての科目を回答していれば、最少で2問回答ですみます。

また、教養試験において、数的処理の問題が少なめで、一般知識分野(人文科学や自然科学、社会科学といった暗記科目)からの出題が多めです。

中部・北陸型

中部・北陸型の公務員試験は以下の自治体です。 岐阜県、愛知県、三重県、富山県、石川県、福井県

地方上級(中部・北陸型)は、教養試験が全問必答式ですが、専門試験は選択回答式です。

専門試験は関東型と同じく、全50問のうち40問を解くという形式です。ただし、出題内容は大きく異なっており、「中部・北陸型」は行政法の出題が8問とかなり多く、民法も7問と多いです。また、経済の時事的な問題(経済政策、経済事情)が多いことも特徴です。

このように、県庁や政令指定都市の公務員試験は型が決まっているので、受験勉強を始める際は、自分が受験する自治体がどの型に当てはまるか調べることが、受験勉強の第1歩です。

②基本問題の対策をしっかり行う

自分が受験する自治体の型を知った後は、いよいよ受験勉強に入ります。 テキストや問題集を開くと、難しそうなことがズラリと並んでいますが、大切なことは基本問題を落とさずに正確に解くことです。

試験によく出る分野を把握して、そこを重点的に学習します。何度も繰り返すことで、基本的な出題パターンが見えてきます。

全国型の試験を例にすると、数的処理、経済原論、財政学、憲法、民法、行政法が重要です。

数的処理でいうと、判断推理は論理や対応・順序関係、数的推理は整数や比・割合、図形は展開図や軌跡、資料解釈は構成比が頻出と過去のデータからわかっています。

また、経済原論は国家公務員の試験と違い、理論が中心で、グラフや財の分類など出題分野が限られ攻略しやすいなどの特徴が挙げられます。

このように、頻出分野に時間を割き、何度も学習し基本的な問題をしっかり対策することが合格への可能性を高めます。

③面接対策は早くから

面接試験は、国家公務員と比べるとウエイトが高いが、市役所と比べると低いところが多いです。 また、県庁の面接では集団討論を実施する自治体が多いのが特徴です。

そんな県庁の面接対策ですが、筆記試験のあと、面接まで時間がありません。特に、国家公務員も併願している人にとっては、筆記試験の後、面接対策の時間が十分に時間が取れないような日程設定に例年なっています。

そのため、筆記試験前から計画的に面接で話すことをまとめたり、実際に練習しておくことが重要になります。

まとめ

今回は、県庁の公務員試験対策についてお伝えしました。

県庁の公務員試験は、型が3つに決まっているので、自分が受験する自治体の型を知って、効率よく学習することが重要です。また、筆記だけでなく、早くからの面接対策で、総合力をつけることにも繋がります。

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